TCニューズレター(紙媒体&Web)2016年5月号を発行いたしました!(一歩を踏み出すマーケットの選び方!、アライアンス基礎講座、セミナー他)

紙媒体でのニューズレター

『冨田賢の新規事業のための賢’s 情報Station』

の2016年5月号を発行いたしました!

 

巻頭特集:『新規事業は、伸びているマーケットか、もともと巨大なマーケットへ!

      〜伸びていない市場で戦うのはやはりツライ〜


当社は、電子メールのメールレター(配信申込とバックナンバーはこちら!)に加え、

毎月1回、紙媒体で4ページのニューズレターを発行しております。

 

巻頭特集や、セミナー開催報告・開催情報、

冨田賢のWorking Space、TCからのお知らせを掲載しています。

 

TCニューズレター2016年5月号のPDFは、こちら!TC_Newsletter_201605

※コンサルティング先企業様には、必要部数ずつ、印刷したものを、

 ご郵送させていただいております。

 

以下、JPEGの画像と、テキストデータも、掲載いたします。

 

 

 

 

 


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<テキスト・データの掲載>

 

<巻 頭 特 集>

新規事業は、伸びているマーケットか、もともと巨大なマーケットへ!

〜伸びていない市場で戦うのはやはりツライ〜

 

【新規事業でどこに一歩を踏み出すか?】

 新規事業で、どこかに一歩を踏み出す時に、どこに出るかは、最も難しく、重要な問題です。

 ドラッカーは、事業を考える時には、①自社の強みが生かせるか、②市場があるか、③事業の目的(志)があるか、の3つが重要だと言っていますが、私も、それらの3つが大切だと考えており、セミナーや本、このニューズレターでもお話をしてきました。

 

■新規事業を考える際の3つのポイント

 ①自社の強みが生かせるか

 ②市場があるか

 ③事業の目的(志)があるか

 

 今回は、②の市場があるか?を中心に考えてみたいと思います。

 

 

【伸びているマーケットの探索からの新規事業の発想と方向付け】

 私は、もともと、ベンチャーキャピタリストの仕事をしていたわけですが、ベンチャーキャピタルの投資審査においても、経営者の資質と並んで、もう一つの大きな観点は、マーケットの成長性です。

 どんなに優秀な経営者でも、市場規模が伸びていないマーケット、特に、縮小しているマーケットでの事業展開で、事業を大きく伸ばすことは難しいです。やはり、ビジネスは、伸びているマーケットを狙うことが重要です。

 上述の①の自社の強みを生かせるか?という面では、まずは、自社の強みは何なのか?を考える必要が、第一段階としてありますが、その上で、その強みを生かせそうな分野を探す際には、マーケットが伸びているかどうか?伸びそうなマーケットはどこか?という観点で考えましょう!

 

 

 ここで、一つ補足です。新規事業立ち上げにおいて、方向性が定まってから、市場規模の調査をぎっちり行って、マーケット動向を調べる企業が多いですが、私が日々、多くの新規事業に携わっていて感じているのは、方向性を決める、方向性を探る段階、もっと言えば、方向性を発想する段階で、伸びそうなマーケットはどこか?という意識を強く持つことが重要だということです。案外、このことは忘れがちで、方向性をおおかた決めた後に、マーケット調査を行って、良い悪いを議論してしまっていることが多く、もちろん、方向性の決定を下す時には、そのステップは必要となるのですが、私はもっと前の段階で、マーケットの成長性の観点を強く意識して、新規事業の方向性を探索・発想することが大切だと思います。新規事業の方向性を探る段階では、開発する製品(売る“モノ”)や展開するサービスの内容(やはり、売る“モノ”)にばかり意識が行ってしまって、マーケットの成長性のことを忘れてしまっているケースが散見されますので、注意が必要です。

 

 

【少子化の中で、B to Cビジネスは苦戦!?】

 前述の通り、どんなに、優秀な経営者や新規事業担当者でも、伸びていない(今後も伸びない)マーケットでは、残念ながら、なかなか、ビジネスを大きくできません。やはり、伸びていないマーケットでの事業展開は、厳しいです。できうる限り、マーケットが伸びている方向性での事業展開を検討していくことが大切です。

 しかし、日本においては、少子化・人口減少の中、全般的には、B to Cの個人向けビジネスは、苦戦が予想されそうです。また、規制に守られてきた金融(特に、銀行業)、鉄道などの交通インフラなども、新規市場参入の脅威は小さいものの、伸び悩みが見込まれます。

 このように、必然的に、伸びているマーケットの探索には、限界もあります。

 

【もともと巨大なマーケットは新規参入しやすい!】

 解決策の一つは、新規事業展開において、伸びているマーケットでなくとも、もともと、巨大な市場規模のマーケットを狙う!という方法です。もともと巨大なマーケットは、新規事業において、妙味のあるもう一つの分野と言えます。

 たとえば、飲食業界です。いくら、不況になったからと言って、嗜好性の変化はあるにせよ、人が食べなくなることはなく、“巨大な胃袋”がマーケットです。起業するのに、飲食店が一番しやすいと言われることがありますが、それは、既存の競合は多くとも、市場規模が大きいため、新規参入する余地が十分あるためです。

 飲食に限らず、もともと、巨大なマーケットでは、分け合うパイが大きいため、新規参入をした場合、マーケット・シェアを獲得しやすいと言えます。その他、物販・小売・Eコマース、通信、Webマーケティング、介護、電力、物流などは、大きなマーケットと言えると思います。

 それほどマーケットの規模は拡大していなくても、マーケットのシェアを、新規参入で取って行けそうな大きなマーケットであれば、ビジネスを拡大させていけます。

 

 

【自社の領域が伸びていない場合は、新規事業で方向転換!】

 ここで、ここまでのことをまとめます。

 成熟した産業の企業や、業歴の長い企業でよく起こりがちなのですが、もし、今、ビジネスをしている領域、マーケットが、現状、伸びていない、将来にわたっても伸びないという場合には、今これから伸びそうなマーケットを狙って、そちらに、事業をシフトしていく!、もしくは、思い切って、もともと巨大なマーケットで、新規参入しやすい領域に出る!ということが、経営において、有益です。

 マーケットの伸びを見極めて、時にはシフトさせていくことは、企業経営の舵取りにおいては、とても大切なことです。

 ある経営者の方が、「経営者人生の中で、何度か、追い風が吹いて、マーケットが拡大するチャンスの時期が来る。そのチャンスを掴まなければならない。逃がしたチャンスは戻ってこない」と言われていました。どんなマーケットでも、市場規模が急拡大する時期と、縮小する(もしくは、伸び悩む)時期があります。そのチャンスに乗っていく、すなわち、マーケットの伸び・拡大を意識して、“戦う場所”を選び、勝負をしていくことが何より大切です。

 自社の“戦う場所”の選択、つまり、マーケット選びが、自分達の労力やリソースを、最も有効に利用できるかの鍵を握っています。

 

■  既存領域が伸びない場合の事業領域のシフト

①伸びているマーケット

 (拡大が見込める市場)

      ↓

②もともと巨大なマーケット

 (シェアを取っていける市場)◆新規事業で踏み出す方向性は2つ 自分達に意欲があっても

 伸びていないマーケットでの事業展開は厳しい!

 

 

【既存マーケットの横に出来るサブ・マーケットを探る!】

 私の著書『新規事業立ち上げの教科書』では、巨大なマーケットの横に出来るサブ・マーケットのことを書きました。

 たとえば、高齢化社会の中で、介護保険制度が施行された後、介護事業のマーケットは、急激に巨大なマーケットとなりましたが、需要と供給が均衡した時点で、過当競争となり、いったんビジネス・チャンスとしては消えるが、高くてもハイ・クオリティなサービスを求める層や、シンプルなサービスでよいので、安いほうがよいという層が出てくるなど、サブ・マーケットとして新しいマーケットが生まれる、ということです。

 そのような、こういうサービス・製品があったらよいのに…、でも、供給されていないという「需給のギャップ(ズレ)が発生した時に、ビジネス・チャンスが生まれる!」ということも、著書の中で、解説しました。『新規事業立ち上げの教科書』をお持ちの方は、106ページ〜110ページをご覧ください。

 

 

【日本国内マーケットが限界なら、やはり海外展開!】

 ここまで解説してきたことは、日本国内のクローズドな事業展開を前提に考えてきているわけですが、日本国内マーケットだけでは、限界がある場合は、やはり、海外展開、グローバル化が次のポイントとなります。

 日本経済は全体として縮小傾向にあることは確実ですが、アジアをはじめとする新興国では、ここのところ、やや成長鈍化の傾向はありつつも、まだまだ伸びている国・市場が存在します。私としても、今後、グローバル展開を一つのキーとして、取り組んでいきたいと思っています。

 

 

【新規事業立ち上げにおいては、伸びそうなマーケットを探す!】

 今月号の巻頭特集では、新規事業におけるマーケット探索・選定、マーケット選定による新規事業の方向性の導出について、書かせていただきました。

 マーケット選定においては、市場の成長性だけでなく、その中での競合度合い(「レッド・オーシャン」か「ブルー・オーシャン」か)という観点もあり、基本的には、「競争の緩やかそうなところで戦う」が基本となります。このあたりも、私の著書『新規事業立ち上げの教科書』(157〜159ページ)で解説していますので、是非、お読みください。

 

 

<Working Space>

 アメリカの成功している経営者は、瞑想(メディテーション)を行う人が多いようです。代表的なのが、アップルの創業者のスティーブ・ジョブズです。

 毎日、できれば、朝夕、瞑想をして、感謝できること、自分が心地よく過ごせたことなどを思い浮かべて、プラスのことで頭を充満させるとともに、頭をよぎる邪念を追い払って、「今」に集中するようにするとよいようです。

 瞑想にあたっては、禅寺のお坊さんが取るポーズが良いようで、ネットで「座禅ぶとん」という座禅用の座布団を売っていたので、私も買ってみました。瞑想を継続して行うのは難しいので、工夫してみています。皆さんも、瞑想、いかがでしょうか?Amazonで「瞑想」で検索すると、いろいろ出てきますよ。

 私は、この2年間、慶應義塾大学からの博士号の取得のための論文執筆(この1年で4本執筆)に取り組んでいますが、やっと、博士号取得要件も整い、博士号の審査も大詰めに近づいてきています。最後まで、きちんと頑張ろうと思っております。

 仕事や論文に集中するためにも、スポーツクラブに、出来るだけ週2回、行くように心がけています。特に、有酸素運動をすると、ストレスのもとや、イライラが、解消されることを実感します。

 もともとの趣味のゴルフや乗馬は、博士号取得まで、なかなか時間がなくて、できませんが、博士取得後は…と思っています。

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冨田 賢

Satoshi Tomita, Ph.D.

CVC JAPAN株式会社 
代表取締役社長

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