景気の後退局面でも投資を続けられるのが CVC の強み
日本ベンチャーキャピタル協会が作成した、
「我が国のコーポレートベンチャリング・ディベロップメントに関
~CVC・スタートアップ M&A 活動実態調査ならびに国際比較~」
が、
経産省から発表されています。
https://www.meti.go.jp/policy/
https://test2021.cvcjapan.com/wp/wp-content/uploads/000148_compressed.pdf
この報告書をGW中に読んでいましたら、
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30 年間の投資経験から見出した CVC のあり方 インテルキャピタル バイスプレジデント シニア・マネジング・ディレクター アンソニー・リン(Anthony Lin)氏の談話から
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の50ページ目に、
「CVC と VC の違い」として、
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景気の後退局面でも投資を続けられるのが CVC の強みだという。なぜなら、「1-2 年で見返りを求めるのでなく、戦略的、長期的視点を持てるからだ
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ということが載っていました。
私としては、市況が低迷している時は、株価が安いので、
普通のVCとしても、投資のチャンスに本来なると考えて
いますが、CVCの場合は、さらに戦略的、長期的な視点を
持てるので、景気の後退局面でも投資を続けられる、
というのは、印象的でした。
ちなみに、
51ページには、
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~新設 CVC・キャピタリストへの提言~
◆長期的な視点を持つ 短期的に考えずに、長期的な視野を持って投資を行おう。
景気の後退局面でも投資を行う とよい。そのような時にはバリュエーションが低く、低コストで投
が多い環境では、スタートアップがビジネスモデルを工夫する事が
◆一般的な VC のようになろうとしない
CVC である以上、投資先の企業に金銭以外の価値を提供しよう。
そのために、親会社や本 体の専門知識や能力を活用する。たとえば、B to C の企業であれば自社の販路を使わせた
り、技術系の企業であれば自社の最先端の技術を提供したりできる
◆スタートアップの育成を楽しむ
投資は試行錯誤の繰り返しだ。時間もかかる。ただ単にスタートア
とするのではなく、何かを提供することから始めて、次のインテル
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という提言が載っており、参考になりますね。
特に、
「景気の後退局面でも投資を行う とよい。そのような時にはバリュエーションが低く、低コストで投
ということは、
忘れてはならない視点だと思っています。
また、
「CVC である以上、投資先の企業に金銭以外の価値を提供しよう。」
は、留意しないといけないポイントですね。
以上、備忘まで、掲載します。
冨田賢
冨田 賢
Satoshi Tomita, Ph.D.
CVC JAPAN株式会社
代表取締役社長