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景気の後退局面でも投資を続けられるのが CVC の強み

2020.05.07

お知らせ

日本ベンチャーキャピタル協会が作成した、
「我が国のコーポレートベンチャリング・ディベロップメントに関する調査研究
~CVC・スタートアップ M&A 活動実態調査ならびに国際比較~」
が、
経産省から発表されています。 https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/main_01/press001/press001.html
https://test2021.cvcjapan.com/wp/wp-content/uploads/000148_compressed.pdf

この報告書をGW中に読んでいましたら、
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30 年間の投資経験から見出した CVC のあり方 インテルキャピタル バイスプレジデント シニア・マネジング・ディレクター アンソニー・リン(Anthony Lin)氏の談話から
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の50ページ目に、
「CVC と VC の違い」として、
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景気の後退局面でも投資を続けられるのが CVC の強みだという。なぜなら、「1-2 年で見返りを求めるのでなく、戦略的、長期的視点を持てるからだ」。
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ということが載っていました。

私としては、市況が低迷している時は、株価が安いので、
普通のVCとしても、投資のチャンスに本来なると考えて
いますが、CVCの場合は、さらに戦略的、長期的な視点を
持てるので、景気の後退局面でも投資を続けられる、
というのは、印象的でした。

ちなみに、
51ページには、
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~新設 CVC・キャピタリストへの提言~

◆長期的な視点を持つ 短期的に考えずに、長期的な視野を持って投資を行おう。
景気の後退局面でも投資を行う とよい。そのような時にはバリュエーションが低く、低コストで投資ができる。また、制約
が多い環境では、スタートアップがビジネスモデルを工夫する事が必要となり、イノベーシ ョンが期待できる。

◆一般的な VC のようになろうとしない
CVC である以上、投資先の企業に金銭以外の価値を提供しよう。
そのために、親会社や本 体の専門知識や能力を活用する。たとえば、B to C の企業であれば自社の販路を使わせた
り、技術系の企業であれば自社の最先端の技術を提供したりできるだろう。

◆スタートアップの育成を楽しむ
投資は試行錯誤の繰り返しだ。時間もかかる。ただ単にスタートアップから何かを得よう
とするのではなく、何かを提供することから始めて、次のインテルになるかもしれない企業 を育てよう。
ーーーー
という提言が載っており、参考になりますね。

特に、
「景気の後退局面でも投資を行う とよい。そのような時にはバリュエーションが低く、低コストで投資ができる。」
ということは、
忘れてはならない視点だと思っています。

また、
「CVC である以上、投資先の企業に金銭以外の価値を提供しよう。」
は、留意しないといけないポイントですね。

以上、備忘まで、掲載します。

冨田賢

冨田 賢

Satoshi Tomita, Ph.D.

CVC JAPAN株式会社 
代表取締役社長

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